
「腸内環境と性格が関係している…」という驚きの研究結果をお届けします。
今回お話を聞いたのは、腸内フローラ移植臨床研究会代表理事で、医療法人仁善会
田中クリニック理事長の田中善(たなかよしむ)先生。 早速、こちらから解説をご覧ください
〇 腸と脳は1億本の神経でつながっている
私たちの腸と脳というのは大体1億本ぐらいの神経ネットワークで繋がっていて、常に通信
をしています。
ですから、うつ病や子どもの自閉症、あるいは認知症などの病気が腸と関わっています。
例えば、脳の神経伝達物質として、気分を安定させてくれるセロトニンというホルモンが
あります。
腸内細菌は、このセロトニンをつくる前の材料になる「トリプトファン」という物質の、
実に9割ほどを生み出しています。
これが不足してくるとうつ病や不眠といった症状が出てきます。
これはマウスの実験で明らかになっています。
〇 性格も腸内細菌が決めている!?
先ほど言いましたように1億本の腸管神経系というつながりがあって、腸内細菌と脳は情報交換をしています。
つまり、脳の指令で腸の状態も変わり、腸内の細菌叢が脳を支配しているとも言えます。
さらには、性格というものも腸内細菌と関わっています。
実際、臆病なマウスに活発なマウスの腸内細菌を移植すると活発なマウスになるのです。
人間でいうと、子どもは生まれたときに様々なところから腸内細菌をもらいます。
最初に触れる腸内細菌はお母さんのもので、その後は砂遊びや、あるいはお父さんと一緒にお風呂に入るなど、色々な活動で腸内細菌叢が育っていくわけです。
ですから、家族の性格が似てくるというのは腸内細菌の働きかもしれません。
〇 日本人の腸内細菌を育てる正しい食事法
今、私たちの腸内フローラを襲う病変はやはり食の欧米化でしょう。
特に日本人は日本食を食べて何千年も暮らしていましたから、米やみそ汁、海藻類や魚、
あるいは山のキノコや山菜などを食べることで腸内細菌叢が多様性を持って働いてくれる
わけです。
昔は八百屋さんに行くと泥のついたネギやゴボウ、ダイコンがあって、多少洗っても土壌の菌がまだ残っている状態で口に入れていました。
ところが、今のスーパーはきれいに見せなければいけないので、表面の栄養素や土壌菌まで落としていますから、とてももったいないですね。
いかがでしょうか?
腸内細菌が性格まで左右するなんて、本当に驚きですよね。
あなたも今日から、腸内細菌をご自身の大切なパートナーとして育ててみませんか?