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結局、腸が9割

2025/12/31

結局腸が9割

書籍 『結局、腸が9割』 みなと芝クリニック院長川本徹先生

ここ数年で「腸活」という言葉がすっかり一般的に定着し、「腸活」を意識した食事をされている方も

多いことでしょう。

「腸内環境」や「善玉菌・悪玉菌」といった言葉も身近なものになりました。

多くの方が実践していらっしゃるように、食べ物の種類を意識して、善玉菌を増やすことは、もちろん「腸活」の大切なポイントです。

ですが、腸に正常に働いてもらい健康を維持するためには、食べ物だけ気を付けていればOK、ではありません。

健康な腸とは、「善玉菌などのよい腸内細菌が多い腸」というだけではなく「蠕動運動がきちんと行われている腸」なのです。

「蠕動運動をコントロールできるの?」と思われるかもしれませんが、ある程度はできます。

なぜなら、腸の蠕動運動は自律神経の働きと深く関わっているからです。

自律神経が乱れるようなことを避け、蠕動運動をよくするために運動やマッサージなどで物理的に働きかけていくことこそ、本当に効果のある「腸活」なのです。

私の専門は消化器外科/内科と、肛門科ですが、消化器系については特に、外科的な面と内科的な面、双方から診察し、症状の原因や対処法を考えます。

そして長年多くの患者さんを診てきて痛感しているのは、「腸がいかに全身の健康と深く関わっているか」ということです。

腸の具合が悪ければ、便秘、下痢といったお腹や排便のトラブルが起こることは、ほとんどの人が実体験と共に理解できると思います。

ですが、腸の具合と腸内細菌の状態によって、花粉症などのアレルギー症状、むくみや肌荒れ、さらには動脈硬化や糖尿病といった病気にまでつながるということは、まだよく知られていません。

最近ではうつや認知症、大腸がんと腸内細菌の関連なども徐々にわかってきています。

便秘などの排便に関わるトラブルだけではなく、アレルギー症状やメンタル面の不調、そして重篤な病気にいたるまで腸と関係がある。

お腹の部分だけではなく、脳や心にも影響し、まさに全身に関係があることが解明されつつあるのです。

つまり、『私たちの健康の9割は、腸が司っている』ということ。

そう考えると『腸活』をすることは、健康に生きていくために自分でできることの中でも最も意味がある健康法と言えるのではないでしょうか。

「腸活」をしているという方でも、腸がそこまで全身に対して影響力を持っていると理解している方は少ないと思いますし、まだまだ他の臓器ほどに腸が大切にケアされている状況とは言えません。

食べ物だけではなく、蠕動運動のことも意識した「腸活」をすることの大切さがもっと広まり、せっかく長いきをするなら、健康な状態で人生を謳歌する人が増えることを願っています。

 

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